グロービス学び放題の「マーケティングは愛」を視聴し、社内で投稿した文章
お疲れ様です。〇〇です。 〇〇さんにご紹介いただき、 グロービスの「マーケテ ィングは愛」 を視聴しました。 この場をお借りして、簡単にレポートさせていただきます!
マーケティングの「本質」 編
【概要】
マーケティングの本質をテーマにした対談動画です。エステーで 「消臭力」 のCMなどを手掛けた鹿毛康司さんと、コカ・コーラ/西友/ドミノピザでマーケターを務めた富永明信さんが登場します。
【個人的ポイント】
- 商品はすべてニッチから始まる
- ブランディングはお客さんの心の中にあるイメージを変化させること
- モノづくりの段階ではペルソナは1つ。 カスタマージャーニーを考えるときは機会損失を減らすために複数のペルソナでもOK
【感想】
ブランディングについて 「まずはお客さんの心の中に あるイメージを受け入れる」とおっしゃっていたことが、目から鱗で納得でした。
ブランドのコンセプトを声高に唱えても、浸透しない。「コカ・コーラにはコカインが入っている」という噂があることを理解した上で変化させるのだ、というお話です。
私は対談の中でCMなどを 「コミュニケーション」 と呼んでいらっしゃることを、不思議に感じていました。
ですが鹿毛さんたちは、お客さんにどのようなイメージがあり、 どう変化させられたのかを、長いスパンで関係性として考えていることが分かりました。
さらに、人に気になってもらうためには、 人と同じことをしても仕方がない、 笑ってもらえたら最高だとおっしゃっていました。
人と違うことをすべきとは、『困難な成熟』で内田樹さんも書いています。誰かがやるだろうと行動しない、 誰かが言うだろうと 発言しないのは、自分の存在の理由を切り崩している。この表現は胸に刺さっています。
笑ってもらえることが最たるものだというのにも首肯します。 感銘を受けた本に 『世界は贈与でできている』がありまして、その中で星新一さんがSFについて語った内容が紹介されています。
どんなに正しいことでも大声で叫べば納得してもらえることではなく、 短編によって読者に恐怖心を感じさせられることは 「百万人の絶叫にまさっている」 と。
大事なことを楽しく、面白く伝えられるようになりたいです。
「心」 が分かるとモノが売れる編
【概要】
本質編から3年後、 コロナ禍での施策も交えてインサイト (お客様も言語化できていない欲求)に気づく方法を紹介されます。
【個人的ポイント】
- 消費者行動は論理では説明できないこともある
- タイムマシンに乗って当時の自分の心のフタを開ける
- そのうえで、 周波数を探し出す
【感想】
東日本大震災を受けて制作された消臭力のCMのエピソードが印象的でした。「♪ラーラーララーラララララララ」 と始まり、 最 後に 「消臭力~」 とミゲル少年が歌うCMです。
鹿毛さんは、日本の悲しみに暮れながらも奮闘する状況を見て、 交通事故でお父様を亡くしたときのことを思い出されました。
幼心に、それまで泣いていたお母様が台所でふと笑っていたことが気になったといいます。人々は悲しみの中でも笑いを求めているのだと思い至り、 あのCMが生まれたとのことです。
正直なところ、僕は人の気持ちを考えるというのが得意ではないと感じています。ですが 「周波数」 の比喩は、腹落ち感がありました。
ラジオでは、 目的の放送局か音のするところを探して、まずはダイヤルをグリグリ回します。 次にノイズの無いところを、 ちょびちょびひねって探します。
これだ!と思いました。
人の気持ちを考えるというと、どうもデリケートに感じてしまい、始めから繊細にやろうと思うから負担感が大きく、しんどいのかもしれません。
ざっくり自分だったらと考えることから始め、相手との差異を丁寧に見つけて、調整する。力の使い分けがいるのだろう、などと考えました。